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日経225先物の理論価格と裁定取引2019.05.30| コラム
日経平均と日経225先物の価格を見比べてみてください、ほぼ同じ値です。
しかし、時に10円程度、大きい時では80円近く、日経平均と日経225先物の価格が乖離しています。
本来一致すべき2つの価格。
この「価格差」はいったい何なのか、
いつ調整されるのでしょうか。
見ていきましょう。
日経225先物には「理論価格」という数値があります。
理論価格とは、日経平均(これを現物価格と呼びます)から、
SQ日までの金利と配当利回りを考慮した
日経225先物当該限月、SQ日の理論的な価格を算出したものです。
現物で保有している場合と、先物で保有している場合の差が
「金利」と「配当利回り」ということです。
金利は、決済するまでの期間、資金を他の金融商品で運用すれば、
その間の利息を受け取ることができるだろうという理屈から。
配当利回りは、先物で保有していると配当は当然受け取れないので、
現物の価格からその分差し引かれています。
計算式はこのようになります。
理論価格 = 現物価格×{1+(短期金利-配当利回り)×(決済までの期日/365日)}
例えば、日経平均株価が20,000円、
短期金利が2%、配当利回りが0.5%、決済まで90日なら、
先物の理論価格は次のようになります。
理論価格 = 20,000円×{1+(0.02-0.005)×(90/365)} =20074円
上記計算式では、SQ日、決済までの期日が0になります。
そのとき先物理論価格と現物価格が「一致」するのです。
しかし、実際の先物価格は需給関係で変化します。
上記理論価格より高くなったり安くなったりします。
先物価格が理論価格より高くなったとき(20100円など)が割高、
安くなったとき(20040円など)が割安と考えます。
また、3月、9月は決算銘柄が多いため、
現物の権利付き最終日を跨ぐ先物の銘柄は、
配当利回り分(直近の相場では80円程)
先物の方が価格が低くなります。
このような「価格差」を使った現物と日経225の
「裁定取引」は大口の取引手法のうちの一つです。