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日経225先物 戦略を選ぶ際の大事なポイント3「破産確率」2019.04.12| コラム
前回に続いて、戦略を選ぶ際の大事なポイントをご紹介します。
初めてトレードする人は、
まずは証券口座を開き、投資する資金を準備し、
その間の関心事といえば、資金がどれくらい増えて、
1年後には1000万、3年後には5000万・・・と、
資金が増えることばかりの青写真を並べます。
投資にはリスクがあり、
リスクを管理し徹底することが大事なことですが、
その考えは、皆無に近いぐらいです。
多くの初中級トレーダーは、
1回のトレードで投資資金全体に対して、非常に大きなリスクをとります。
なぜならどの程度リスクをとることが最適なのか、解らないのです。
ではどの程度リスクをとるべきなのか、
その一つの方法として、リスクを管理するにあたり、
「バルサラの破産確率」を紹介します。
破産確率とは、
自身がそのトレードを繰り返した結果、資金が尽き破産する確率です。
破産確率を算出するためには
1.売買手法の勝率
2.売買手法のペイオフレシオ
3.リスクをとる資産比率
が必要です。
例えば
ペイオフレシオが1(利益も損失も、幅が同一)
リスク資金比率=10%(100万あるとすると、1取引の最大損失を10%とする)
勝率=60%
とすると、
破産確率は1.73% となります。
バルサラによれば破産確率は1%以内が良いとされ、
一般的には破産確率は5%以下が望ましいとされています。
リスク資金比率=10%とした時の、破産確率表
自分の売買手法のパフォーマンスから、
どの程度の資金配分でトレードすれば、
破産、つまり退場を免れることができるのか。
トレード前の準備を必ずしておきましょう。
破産確率を計算するには、そもそも重要なことが1つあります。
それは、その売買手法の、「最低数十回以上の売買記録」です。
それがないと、勝率もペイオフレシオもわかりません。
初めての人はまずはシミュレーションをして数十回記録を取り、
そのパフォーマンスから、
安全に資産運用できる(=破産確率1%以下)資金管理を行いましょう。
今絶好調だったとしても、
今後も同じパフォーマンスを維持することは難しいものです。
マーケットは常に不確実で、支配することはできません。
トレーダーが唯一「コントロール」できるのは、
「1回のトレードでどれだけのリスクをとるか」ということです。