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初めて買った株と相場心理学2019.04.22| コラム
「相場心理」は、テクニカル的な難しい話や、
ファンダメンタルズ的な経済知識も必要なく、
一見すると大変なじみやすい、解りやすい分野のように聞こえますが、
本当に理解するには相応の投資知識と経験が必要です。
みなさんは初めて買った株を覚えていますか?
そしてその理由も覚えていますか?
ちなみに私は2003年に、東芝の株を買いました。
何故東芝だったのかは、覚えていません。
就職活動で人気の企業だったから、将来性が高いとか、
そんな理由だった気がします(笑)
新規参入者である、株式投資を始めたばかりの人は、
どのような思考で投資をするでしょうか。
この株は将来性があるから買おう。
経済全体が良くなりそうだから株でも買おう。
いや、プロが、四季報、業績、PERなどの指標を使って
投資しているらしいから、それらも見てみよう。
と、私の様に全くのデタラメか、
初歩的なファンダメンタルズ分析が主でしょう。
それが上手くいく、いかないと結果に関わらず、
投資に興味を持ち、深く探求しようとすると、
投資分析をするためにテクニカル分析に出会います。
新参者の考えだけで投資をしていたトレーダーが
テクニカル分析を学ぶと、
あらゆる商品、時間軸で分析が可能で、
マーケットの展開を細部まで予測し、
言い当てることができるようになります。
これを「初級者」としますと、
初級者はトレードを「わかった気にになり、簡単だ!」と『錯覚』します。
新規参入者100人と、初級者100人の
1年間の投資パフォーマンスを比較すると、結果はどうなるでしょうか。
ほとんど変わらないか、
新規参入者の方がパフォーマンスが良い可能性もあります。
なぜなら初級者のように「わかった気になっている」状態が
投資としては非常に危険で
リスクを勘違いした、無謀な取引をしてしまうものなのです。
50年前はテクニカル分析は全く使われていない方法でしたが、
現在テクニカル分析は有効でメジャーな分析手法で
初級者は少なからず、参考にしているものです。
しかし、現実的には思う程に利益が上がっていない。
そう考えるトレーダーが大半だと思います。
例えばチャートを見て「価格が上昇しそうだ」と考え、
その後そうなったものの、
値動きを見る以外は何も取引することなく、
自分が手にできたであろう利益を取り逃した、
と苦痛を何度となく味わう経験をします。
その理由はトレード知識があり経験を積んでいくと、
ぼんやりと理解していきます。
その理由が自分自身、また他の投資家の心理分析、
売買哲学であろうと考え、それらに焦点を当てていきます。
現実と実際のトレードにはこのような大きな格差があります。
その「心理的ギャップ」は、トレードを最も困難な挑戦の一つにし、
「トレード」の習得が難しい謎の1つとなっています。
相場で大事なことは
「売買ルール」「資金管理」「メンタル」と言われています。
「メンタル」は、極論「無」にすることが最善なのですが、
これを理解するのは、やはりトレード知識と経験が有って、
理解出来るものなのかと思います。