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日経平均株価の計算はワケありです2019.04.24| コラム 

日経平均株価指数、いわゆる日経平均の計算方法を、みなさん知っているようで知りません。

日経平均は、東証一部上場銘柄のうち流動性が高い225銘柄の平均値ということは周知かと思います。

日経225銘柄の全始値を加算…これを225で割ると…
225先物のSQ値は・・・・    全然違います。

これは、単純に225銘柄を足して割った数値ではなく、「テコ入れ」されているからです。ワケありなのです。

現物株の場合、株式分割等で時価総額が変わらないのに、株価が大幅に変わることがあります。

225銘柄が例えば1:10の分割をすると、そのままだと日経平均の数値がガクッと下がってしまいます。

1銘柄の分割によって日経平均が変わらないための調整として、銘柄毎に掛目をつけています。
(みなし額面といいます)

また、225銘柄の入れ替え時に、日経平均が入れ替えによって変わらないように、
入れ替わりの都度、「日経平均序数」という数値で調整されます。(元来、この日経平均序数が「225」でした。)

 

ただ、このような調整をしたとしても日経平均株価に影響を強く及ぼす銘柄があります。

それを値嵩株と言い、ファーストリテイリング、ファナック、ソフトバンクの3社が特に大きな影響を与えます。

テレビなどで「日経平均への寄与度」について言われることが多くありますが、その際は必ずと言っていいほどこの3社の名前が出てきます。

その他に、京セラ、アステラス製薬、本田技研工業、日東電工、ダイキン工業、セコム、TDK、トヨタ自動車、信越化学工業、
電通、東京エレクトロンも株価(変動)が日経平均株価に及ぼす影響が大きい値嵩株です。

以上から、
「日経平均は、東証一部上場から選定された225銘柄の平均値」
ではありません(^^;)

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